社葬は業務の一環です。告別式を終え、書類をまとめ、遺族などへあいさつをすませて完了です。
重要事項
- 会葬御礼は社葬通知広告と同じ新聞に
- 供花などの礼状を発送する
- 喪主・遺族に引き継ぎをする
- 僧侶に「御布施」を
- 香典返しは遺族で
社葬を終えた場合の処理と礼儀
社葬は業務の一環です。告別式を終え、書類をまとめ、遺族などへあいさつをすませて完了です。
会葬礼状広告は社葬通知と同じ新聞に
死亡・社葬通知を新聞に掲載した場合は、社葬が終わったその日の翌日、同じ新聞に会葬御礼広告が載るようにします。手配は死亡広告同様、広告代理店あるいは葬儀社にお願いします。文章内容は会葬礼状と同じでもよいでしょう。
【新聞用社葬礼状の文例】
ご会葬御礼 弊社名誉会長(前社長)故○○○○の社葬に際しましては
ご多用中のところわざわざご会葬賜り誠にありがとうございました
ご温情に深く感謝し謹んで御礼申しあげます
平成○○年八月十八日
○○電気株式会社
葬儀委員長 ○○○○
喪主 ○○○○
供花・供物・弔電などの礼状は会社側が発送
社葬への出席・欠席にかかわらず、供花・供物・弔電をもらった方には、できるだけ早く礼状を。礼状の差出人は葬儀委員長・喪主・親戚代表の連名にします。この場合の礼状は本来、遺族側が発送すべきものですが、発送もれを防ぐ意味からも、ほかの礼状発送業務と一括して会社側が行うほうがよいでしょう。
喪主・遺族へのあいさつは社葬から3日以内に
葬儀委員長、葬儀実行委員長は、社葬から3日以内には喪主・遺族にあいさつにうかがいます。このとき、会葬者名簿、供花・供物・弔電提供者名簿、香典金額を整理したもの、受け取った弔電を持参してわたします。
遺族側は、この会葬者名簿によって忌明けに返礼品を贈ることになります。金額別にし、郵便番号・住所・氏名・電話番号などのもれがないか、確認をしてからわたすようにしたいものです。受付係がもらった名刺もわかるようにまとめておきます。
僧侶への謝礼は葬儀費用の1割程度が一般的
葬儀でお世話になった方へのお礼もできるだけ早くすませましょう。とくに社外に葬儀委員長をたてた場合は、早急かつていちょうな応対が望まれます。謝礼は、本人の希望をうかがいながら、故人の愛用品を贈って形見分けするのもよいようです。
社葬を司式した僧侶・神職などには、社葬の翌日に葬儀委員長と喪主があいさつにうかがいます。謝礼は会社側が負担すべきもので、葬儀費用(基本料金)の1割程度(2人以上の場合は増額)というのが一般的です。
お礼の名目は僧侶には「御布施」がふつうで、お札を紙包みにし、風呂敷に包んで小型の盆に載せ、相手方に向けて差し出すのが礼儀になっています。
香典返しは遺族側がするのが原則
香典返しの費用は社葬経費として計上できないので、原則的には遺族側が行うことになります。
社葬の場合の服喪期間は社葬終了まで
社葬を行ってすぐ年が明けるような場合は「年賀欠礼」とし、連絡が間に合えば、その旨の案内を出します。しかし一般的には、社葬を行った場合の服喪期間は死亡から社葬終了までとしています。ただし、喪に服している期間中の故人宅に年賀状を送るのは失礼にあたります。
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