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葬儀社を選ぶときは

葬儀のいっさいを任せることになる葬儀社です。料理やサービス内容をじっくり検討して決めましょう。

重要事項

  • 紹介などにより、信頼できる業者を見つける
  • こちらの要望をはっきり伝える
  • セット料金と別料金の内容をしっかり把握する
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良心的な葬儀社の選び方

臨終のあとにあわてて葬儀社を選んでしまったばかりに、満足のいく葬儀ができず、あとで法外な料金を請求されては困ります。できれば2、3社に連絡して料金やサービス内容を比較してから決めましょう。スタッフの対応ぶりから判断するだけでも、高い確率で良心的な葬儀社を選ぶことができます。

次の点をチェックしましょう。

  1. 服装が清潔で、身だしなみがきちんと整っている
  2. 態度がおしつけがましくなく、遺族の要望をきちんと聞いてくれる
  3. 説明がていねいで、言葉づかいもわかりやすい
  4. 葬祭具だけでなく、サービスの内容まで説明してくれる
  5. 細部にわたって費用が明確に決まっており、そのそれぞれについてきちんと説明してくれる

葬儀社を選んだ理由としては、「親族や知人の紹介」「前に頼んだことがある」「近くにある」の3つが上位を占めています。とくに自宅葬では、地元の葬儀社にすると、打ち合わせに足を運んでもらいやすくなり、寺や火葬場に行く車代も安くおさえられます。

葬儀社には、遺体の搬送だけを依頼してもいい

病院で死亡した場合、病院が指定する葬儀社に遺体を運んでもらうことが多く、その流れで葬儀までも依頼しなければと思いがちです。しかし、葬儀についてほかに指定の葬儀社があれば、「遺体の搬送だけをお願いしたい」と事前にはっきり申し出ます。あいまいにしておくと、 意に添わない料金を請求されることがありますので注意しましょう。

葬祭業者の種類

葬祭業者には、民間葬儀社、冠婚葬祭互助会、生活協同組合、農協・漁協などがあります。

[民間葬儀社]

葬儀の依頼先としては全体の70%を占め、小まわりがきく小さな会社から全国展開している大手まで、実にさまざまです。地域密着型で地元に根づいた葬儀社は、大規模な葬儀はできませんが、地域の慣習に詳しいのが強みです。

このような専門業者が加入する全国組織の団体として「全日本葬祭業協同組合連合会」(03-3222-4370)があり、国の認可をうけた、国内唯一の葬祭専門業者の連合体です。電話による相談も受け付けています。

[冠婚葬祭互助会]

毎月、冠婚葬祭用の費用を積み立て、会員同士で費用を助け合うのが互助会の目的です。加入をしていたら、(社)全日本冠婚葬祭互助会(03-3433-4415)に電話をして係の人に来てもらい、葬儀の規模や細かな内容を決めていきます。

[生活協同組合]

生協の組合員だけが利用できる葬儀サービスがあります。実際の葬儀は、生協と提携している各地の葬祭業者が行います。生協の葬儀は、料金が内容ごとに明確にされている点や、組合員に特典があるのが特徴で、最近加入する人が増えてきました。

[農協(JA)]

農協の葬儀サービスの特徴は、地域の人が葬儀に協力することを前提として、葬祭用具の協同利用をしてきたことです。最近では、隣近所との交流が薄れてきたため、農協でも一般の葬儀社と提携するようになっています。

葬儀社へ依頼するときは世話人代表が同行

葬儀社に依頼をするときは、遺族だけでなく世話人代表にも加わってもらいましょう。葬儀の日取り、式場、宗教(宗派)、予算、会葬者の見込み数、そして、どのような形式で行いたいのかもはっきり伝え、プランをいくつか提案してもらいます。葬儀社は葬祭用具を保有しているばかりでなく、葬儀の運営ノウハウにも長じています。

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セット料金の範囲をきちんと確認しましょう

葬儀社は、喪家側の要望はできる限り実現してくれます。世話役の手配や喪服のレンタルまで依頼できます。葬儀にかかる料金はセットになっていることが多く、セットのなかで不要なものははずせますし、セット外でも加えられるものもあります。要望したものがセットに含まれるものかどうか、きちんと確認し、見積もりは忘れずに出してもらいましょう。

セット料金に含まれることが多いもの

祭壇、納棺用品、枕飾り、白木位牌、受付用品、案内看板、装飾花、忌中額、門前・庭飾り、線香、ロウソク、マイク設備、後飾り壇、など

別途料金となることが多いもの

ドライアイス、遺影写真、返礼品、会葬供養、礼状、料理、飲物、供花、供物、生花、装飾、エンバーミング、湯灌、式場内外設備、セレモニースタッフ、ガードマン、写真&ビデオ撮影、ナレーション、貸衣装、貸布団、寝台車、マイクロバス、訃報広告など

セット内のサービス

会場の紹介、僧侶の紹介、死亡届など諸手続き、納棺、通夜葬儀の司会、火葬場同行、心づけの手わたし、葬儀全般のアドバイス

【見積もり例 (仏式・参列者200名の場合)】

基本費用
合計 215万8,300円
葬儀基本セット 100万円
斎場使用料 20万円
火葬料(都内・民営の斎場) 4万8,300円
火葬休憩室使用料(同上) 2万2,500円
収骨容器(同上) 1万1,800円
ドライアイス 1万1,600円
寝棺 3万円
遺影 2万円
霊柩車 2万6,000円
寝台車(病院―自宅―葬祭場) 2万4,600円
ハイヤー(葬祭場から火葬場) 3万7,500円
▼ 別途料金
湯灌 7万円
会葬礼状 1万4,000円
通夜・会葬返礼品 20万円
通夜振る舞い、精進落し飲食代 36万円
供花(2基) 3万円
心づけ 火葬作業員一同 6,000円
火葬場休憩所従業員 3,000円
霊柩車運転手 5,000円
寝台車運転手 2,000円
ハイヤー運転手 2,000円
マイクロバス運転手 4,000円
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