どこで死亡したかによって遺体の搬送の仕方が異なります。遠隔地の場合は、現地で火葬をすることもあります。
重要事項
- 遺体の搬送には死亡診断書を携帯
- 病院から搬送するときは「寝台車」を依頼
- 死亡診断書を受け取るまでは遺体に触れない
遺体の搬送の仕方
どこで死亡したかによって遺体の搬送の仕方が異なります。遠隔地の場合は、現地で火葬をすることもあります。
病院で死亡した場合は病院か葬儀社へ搬送を依頼
病院で亡くなり、必要な措置が終わったら、遺体は霊安室で安置されます。遺族は忙しくなりますから、病院への支払いなど手続きは死亡当日にすませておきましょう。とくべつにお世話になった医師や看護士へは、丁重にお礼を述べます。
遺体の搬送は、病院が手配する葬儀社に依頼しますが、このとき、霊柩車ではなく寝台車を利用します。遺体の搬送中は、犯罪の嫌疑がかからないよう、必ず「死亡診断書」を携帯しましょう。
医師が死亡診断書を書くまで遺体には触れないこと
自宅療養中に死亡したときは、主治医を呼んで死亡の確認をしてもらいます。休日などで医師がいないときや、突然の死で死因がはっきりしないときは、必ず警察に知らせます。医師が「死亡診断書」を書き、あるいは警察医が死体検案書を書くまでは、遺体に手を触れたり、動かしたりしてはいけません。
遺体の搬送が困難なとき現地で火葬をすませます
遠隔地で死亡し、遺体の搬送がむずかしいときは、その土地の市区町村役場に死亡届を出して火葬許可をもらってから火葬します。海や山などで遭難し、死亡が確認されても遺体が戻らない場合は、身内で仮葬儀を行い、遺体が戻ってきてから本葬儀を行います。現地で世話になった方々への謝礼も忘れずにしましょう。
遺体を保存・修復するエンバーミング
事故や闘病生活でそこなわれた故人の顔を復元したいという遺族の要望に添って利用されるようになり、最近は日本でも、葬儀社に依頼すれば、専門の業者が処置をしてくれます。費用は12万~15万円です。
Q 死後、臓器の提供や、献体をしたいのですが、どうしたらよいですか?
A 脳死の場合、書面による本人の意思表示と家族の承諾が必要で、心臓、肝臓、肺、腎臓、膵臓など、心臓死の場合は家族の承諾のみで腎臓、膵臓、角膜、鼓膜などが提供できます。 生前に地元のアイバンクや腎臓バンクに登録するか、「臓器提供意思表示カード(ドナーカード)」に記入して携帯します。 この1枚のカードで、各臓器の提供の意思を表明できます。 (日本臓器移植ネットワーク03-3502-2071) 「献体」は、医学研究のために遺体を病院などに提供することです。 献体を希望する人は、生前に献体団体(篤志解剖全国連合会 03-3345-8498 白菊会本部 03-3827-5131)などに登録をして、親、配偶者、子ども、兄弟姉妹の全員が署名捺印した上での同意を得ておきます。
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