香典返しの品物を選ぶには、知っておくべきマナーがあります。相手に喜んでもらう品物選びも大切ですが、知らずにマナー違反をして相手に失礼になってしまわないように、ここでしっかり勉強しておきましょう。
香典返しの品物は何が良い?
香典返しの品物を選ぶには、知っておくべきマナーがあります。相手に喜んでもらう品物選びも大切ですが、知らずにマナー違反をして相手に失礼になってしまわないように、ここでしっかり勉強しておきましょう。
知っておきたいマナー
香典返しには、不祝儀を後に残さないという考え方から使えば無くなる「消えもの」を贈るのが好ましいとされています。定番としてはお茶やコーヒー、海苔、お菓子のような食品類、石鹸や洗剤、タオルなどが挙げられます。
日持ちのするもの、そして葬儀の当日にお渡しする場合は持ち帰りやすいように軽くてかさばらないものを選ぶことが大切なポイントです。また、香典返しの品物としてふさわしくないものもありますので覚えておきましょう。
代表的なのは「四つ足生臭もの」と呼ばれる生肉や生魚のギフト、お酒などの嗜好品、お祝いごとに使われる鰹節や昆布などで、昔から弔事の贈り物のタブーとされています。近年ではこのような慣習にとらわれずに品物選びをする場合もありますが、贈る相手によっては失礼と感じる方もいらっしゃいますので十分気を付けましょう。
人気ランキングを教えて!
では、実際にどんな品物が香典返しに選ばれているのでしょうか。ここでは香典返しの品物の人気ランキングを紹介します。
1位 カタログギフト
好みや生活スタイルを知らない相手でも、贈った相手が好きなものを選べるため失敗が少ないカタログギフトが今や一番人気の香典返しの品物です。香典返しではタブーとされている肉や魚も、カタログギフトに掲載されていれば贈ることが出来るというメリットもあります。
2位 日本茶
「故人を偲ぶ」という意味がある日本茶は仏事には欠かせず、香典返しでも根強い人気がある品物です。故人が好んでいた銘柄や、ゆかりのある産地のものを贈るのも良いでしょう。日本茶は賞味期限が長いというのも人気のポイントですね。
3位 お茶漬け
どんな世代からも愛されるお茶漬けも、お酒の後で頂くことが多く、故人を偲ぶ贈り物に適していると言えるでしょう。
その他、海苔や高級タオル、和菓子なども香典返しの贈り物として人気を集めています。
金額の相場は地域で違う?
香典返しの金額相場は「頂いた金額の半額~3分の1」と言われています。ただし、これはあくまで一般的な相場であり、特に仏事に関する習慣は地域や家庭によって大きく異なるので注意が必要です。
代表的な例を挙げると、東京では半返し、大阪では3分の1返しが相場と言われてきました。ただし現在では全国各地から参列者が訪れることが一般的となっているため半返しの習慣は全行的に広まっています。
このように単純に地域によって金額相場を区別することはなかなかできなくなっているのですが、実際に地域によって大きな違いがあるのも事実です。その地域の習慣に詳しい親族や葬儀社などに聞くなど、事前にしっかりと調べてから品物選びをするのが大切になると言えるでしょう。
商品券はタブー?
贈った相手が好きなものを買えるため、相手に喜んでもらおうという気持ちから商品券や金券を香典返しのギフトに選びたいと考える方も多いようです。香典返しに商品券を贈ることは決してタブーではありませんが、実際には注意すべき点がありますので覚えておきましょう。
商品券は金額が明記されているため、「お金と同じもの」と考える方も少なくありません。贈る相手が目上の場合、お金を贈ることは失礼だという考え方や、香典と言うお金に対してお金を返すのは相手の厚意を無駄にするようだという考え方もあるのです。
香典返しに商品券を贈る場合は、目上の方へは避けるなど相手を選んだ方が無難と言えるでしょう。相手が喜ぶ商品をどうしても選べないという場合は、金額の明記されていないカタログギフトが便利ですよ。
お菓子を選ぶ場合の注意点
香典返しの品物の定番であるお菓子ですが、和菓子・洋菓子と種類が豊富で選ぶのも簡単ではありませんよね。年齢や性別を問わず誰からも喜ばれるお菓子のギフトですが、選ぶ際に気を付けておくポイントがあります。
まずは日持ちするものを選ぶことです。贈った相手がすぐに食べられるとは限りませんので、クリームや果物などのように日持ちのしない生菓子は特別な理由がなければ避けた方が無難です。同じように、開封したら保存がきかなくなるものも一度に食べきれなくて相手を困らせてしまう場合がありますので、個包装されているお菓子を選ぶようにしましょう。
また、郵送する場合は問題ありませんが、手渡しの場合は相手が持ち帰ることを考えて、かさばるものや重いものは避けるのも大切なポイントです。
500円で喜ばれる品物は?
職場の部や課の方々から一同で香典をいただいた場合、一人あたりの金額が少なくてお返しの品物選びに困ることがあるかもしれません。3000円以下の香典には香典返しを贈らないのが一般的とされていますが、それでは気が引けてしまうという事もあるでしょう。
こんな時はお気持ち程度に、500円くらいの品物をお返ししてみるのはどうでしょうか。500円くらいのお返しですと選択肢が限られて選ぶのが難しいように感じますが、実はこのくらいの価格でも、贈った相手に喜ばれる様々な香典返しの品物を選ぶことが出来ます。
人気が高いのはタオルハンカチやスイーツ、日本茶、コーヒーなどのように、香典返しの定番とされている品物です。このあたりのアイテムはいくつあってもそう困るものではなく、持ち帰るのにかさばったり、置き場所に困ったりするものでもありませんので贈って喜ばれる香典返しの品物と言えるでしょう。
また、夏の暑い時期であれば素麺、冬の寒い時期であれば入浴剤のセットなどのように、少し気を利かせて季節に合わせた贈り物をするのも相手に喜んでもらうポイントです。
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