香典は、自分が参列する通夜か葬儀・告別式に持参するのが一般的。ふくさに包んで持って行き、受付で礼儀正しくわたします。
重要事項
- 香典は通夜か葬儀・告別式に参列するときに持参する。
- 香典は参列する人に託すか郵送でもかまわない。
- 香典は弔事用のふくさに包んで持参するのがマナー
香典のしきたりとマナー(2)
香典は、自分が参列する通夜か葬儀・告別式に持参するのが一般的。ふくさに包んで持って行き、受付で礼儀正しくわたします。
香典を持参するのは、通夜か、葬儀・告別式のいずれかに
香典をいつ持参するかということについてもとくにきまりはなく、地域や弔問者の状況によってまちまちです。ただし、訃報を聞いてすぐに弔問するときは、早々と用意した印象を与えかねないので、持参は差し控えます。
都合がつかず通夜も告別式も欠礼するときは、通夜前に弔問し、わたしてもかまいません。通夜か葬儀・告別式のいずれかに参列するのであれば、そのとき持参します。両方に参加する場合は、通夜に持参することが多いようですが、その場合、葬儀・告別式では受付で記帳だけします。
持参できないときは、郵送などで贈ります
通夜や葬儀・告別式には、なるべく参列するべきですが、遠くに住んでいたり、やむをえない事情などにより、それができない場合もあるでしょう。そんなときは、直接持参できる人に託す、もしくは郵送という方法をとります。
[人に託す]
通夜か葬儀・告別式に参列する親類や友人といった身近な人に託すのもひとつの方法です。その場合、自分の住所、氏名、金額を明記した不祝儀袋を個別に用意してわたすとよいでしょう。ただし、同僚や友人数人分の香典をひとつにまとめて、代表者が持参するケースもあります。
そのとき3名以上であれば、袋の表書きには代表者やグループ名の名前と、その横に「外○名」と記し、なかに全員の氏名と住所を書いた紙を同封しておきます。もちろん、通夜や葬儀・告別式のときに人に託さず、あらためて弔問し、香典を持参すればなおよいでしょう。
[郵送する]
弔問できないとわかったら、早めに香典を現金書留などで郵送します。持参するときと同じように表書きなどをした不祝儀袋を現金書留用の封筒に入れて送ります。これに葬儀に参列できない事情とお詫び、お悔やみの言葉などを書いた手紙を添えるのが礼儀です。
不祝儀袋は、ふくさに包んで持参するのが礼儀
香典を入れた不祝儀袋は、弔事用の地味な色(紺・グレー・紫)のふくさに包んで持参するのが正式です。ふくさはあまり利用機会がないように思えますが、慶弔どちらにも使える紫の無地や台つきのものを用意しておくと便利です。弔事のときのたたみ方は、慶事とは逆なので注意します。ふくさがなければ、地味な色の小さめのふろしきや和風の小袋で代用してもよいでしょう。
[弔事用のふくさのたたみ方]
むきだし、ポリ袋のままは× 小さなことにも気配りを
受付で香典をわたすとき、上着のポケットやバッグからむきだしのままの袋を取り出す人を見かけます。また、不祝儀袋を買ったときの包装ポリ袋に入れて持参し、受付でビリビリと音をたてて取り出しているのもよく見られる光景です。いずれも無神経な印象を与える完全なマナー違反。弔意の気持ちを託した香典の取り扱いですから、こうした小さな部分にも礼儀正しく、を心がけたいものです。
式場に到着したら、まず受付で香典をわたします
故人に手向ける香や供物などの代わりである香典は、本来、霊前に供えるべきもの。ただし、最近では喪家自宅、葬祭場(斎場)ともに、通夜や告別式に受付が設けられるので、そこでさし出します。
受付がなければ、直接遺族にわたしてもかまいません。受付でわたすときは、不祝儀袋の表書きを先方が読める方向に向けます。霊前の祭壇では受付台に、受付台がなければ焼香箱の横などに供えましょう。
香典袋にお金を入れ忘れたかも!?ミスはこうして対処
通夜や告別式の現場で、「お金を入れ忘れたような気がする」と思ったら、受付か世話人に申し出て確認を。入っていなければ、袋を返してもらい、お金を入れて再びわたします。後日気づいたら電話で確認のうえ、持参または詫び状を同封して郵送します。準備の際には、必ずチェックを忘れずに!
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