「もしも」の時。葬儀にあたって喪家は、精神的な余裕のない中で、沢山の連絡や判断、手続き等多くのことをこなさなくてはなりません。ご高齢のご家族等がいらっしゃる場合は、突然の報せに呆然としてしまわないためにも、万が一の時にするべきことを把握しておけば安心です。
喪家・葬儀まで
「もしも」の時。葬儀にあたって喪家は、精神的な余裕のない中で、沢山の連絡や判断、手続き等多くのことをこなさなくてはなりません。ご高齢のご家族等がいらっしゃる場合は、突然の報せに呆然としてしまわないためにも、万が一の時にするべきことを把握しておけば安心です。
予め決めておきたいこと
最近ではご本人が生前にどのような式を行いたいか、エンディング・ノートで指示しているケースもあります。そのような場合は基本的に、本人の意思を尊重しましょう。ただし、故人の詳細な希望がなかった場合は、喪家が沢山のことを決定しなくてはなりません。
まずは葬儀社。葬儀社によって、同じ規模の式でも全く料金の幅が異なります。また、式を執り行う会場によっても、式の雰囲気は全く異なります。真冬など式場や火葬場が混み合う場合でも、基本的には安置期間を延長することで希望の日・希望の式場の空きを待つことができますから、予めお願いする葬儀社は目星をつけておいた方がいいでしょう。
「今すぐ」という場合でも、病院に紹介された葬儀社に安易に決定せず、納得行くまで葬儀社に問い合わせを行うことをお勧めします。病院からの搬送を急かされて深く考えずに葬儀社を決めてしまった場合でも、搬送料と安置料金だけ支払って他の葬儀社に変更することも可能ですので、一旦落ち着いて、よく考えましょう。
また、葬儀の場所自体も、自宅なのか式場なのか公民館なのか、予め考えておくことをお勧めします。また、葬儀スタイルに関しても、仏式・神式・キリスト教式・無宗教とあり、規模も、密葬から一日葬・家族葬・一般葬と幅広く存在します。
どんな式をどこで、いくらくらいでするのかある程度のイメージができているだけでも、万が一の際の混乱は避けられるでしょう。
事前に準備・事前に調べることが不謹慎?
過去には、「まだ亡くなってもいないのに事前に情報を調べるなんて」という考え方が存在しましたが、時代は大きく変化を遂げています。
もともと葬儀は「故人への弔いのため」に行うものですが、最近では「残された家族が心安らかにお別れをするため」という考え方が大きくなってきており、納得の行かない葬儀となり遺族に不満が残ることや、経済的に無理をしてしまい気持ちとしてゆっくりとお別れができない状況を避けるため、事前に葬儀について話し合う家庭も増えつつあります。
式場の下見や資料の取り寄せなど、葬儀社側も生前相談を積極的に行っていますので、葬儀について考え始めたら利用してみてもいいでしょう。他にも、菩提寺や教会、神主様との連絡や、弔問客への知らせ、葬儀の打ち合わせから死亡の手続きなど、限られた時間で多くのことを考えなければなりません。
心配が出てきたら、事前にご家族と話し合っておくことや、するべきことを確認しておくことで、もしもの時もゆっくりとお別れができるでしょう。
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